過去を否定すると、未来は過去の延長でつくられる
苦しかった過去も、そのまま肯定できたとき、人は本当の意味で自由になる。
人生には、いくつもの物語があります。
ある人は、
「昔は苦しかった。今はようやく幸せになれた。」
という物語を選びます。
その中には、
過去に出会った人や学んだ場所を否定することで、今を肯定する形になることがあります。
もちろん、その人にはその人の人生があり、その物語があります。
けれど、私はちょっと違うやり方を選んでみました。
私が目指しているのは、
過去を肯定することで、現在を豊かにする生き方です。
ここでいう「肯定」とは、
「あれもいい経験だった。」
「全部感謝です。」
「すべてのおかげです。」
そんな美しい言葉で塗り替えることではありません。
悔しかったこと。
傷ついたこと。
腹が立ったこと。
悲しかったこと。
それらをなかったことにしない。
「あの頃は本当につらかった。」
その事実を認めたうえで、
「あの時間も、確かに私の人生だった。」
そう受け止められたとき、人は過去と戦わなくなります。
過去を消そうとしなくなる。
誰かを悪者にし続けなくなる。
そして、自分自身の人生を取り戻していきます。
私は、この瞬間を何度も見てきました。
24年間、たくさんの方の心に寄り添う中で確信したことがあります。
人は、過去を美化したときではなく、
過去をそのまま肯定できたとき、本当の意味で自由になる。
だから私は、過去を全肯定することを、とても大切にしています。
未来は、過去を切り捨てた先にあるのではありません。
苦しかった過去も、
それも私の人生だったと認められたとき、
人は本当の意味で自由になるのだと思っています。

